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COPMのインタビュー技術

 投稿者:吉川ひろみ  投稿日:2005年 1月24日(月)17時14分34秒
  今週1/29にPOTAの研修会(府中)でCOPMの概要を話したます。臨床利用の紹介もあります。でも、COPMはやっているうちに上手になってくるので(訓練して就職じゃなくて、就職しながら訓練みたいな)、あまり考えずに使ってください。最近3歳の自閉症児のお母さんとCOPMをしました。「お子さんのすることで、これは困るなと思っていることがありますか」「どんなお子さんになってほしいですか」などと聞きました。最初は「普通の子ができることが全然できない」と言うので、「遊びますか」と聞くと、どんな遊びができるか、できないかを話してくれたので、お母さんがしてほしい遊び(他の子と遊ぶ)を取り上げました。また、道で「かわいいね」と声をかけてもらっても全く無視で困ると言うので、人とコミュニケーションがとれるを取り上げました。コミュニケーションについて、お母さんとはどうですかと問うと、まあまあと言うので、母とのコミュニケーションも3つ目の問題として取り上げ、重要度、遂行度、満足度を言ってもらいCOPMを終了しました。遊びのレパートリーを知るために、次回までにお母さんに遊びのリストを作ってきてもらい、それを見ながら他者とのかかわりに発展できそうな遊びを探し、その遊びができるようにお母さんと一緒に考えています。  

COPMのワークショップ

 投稿者:たつ  投稿日:2005年 1月23日(日)12時36分33秒
  はじめまして小児のOTをしているたつと申します。2年目でまだまだ疑問が多い毎日を過ごしています。
最近クライアントや母のニードを改めて考え直す機会があり、COPMに興味を持ちました。
さっそくCOPMニュースを読んだり「カナダ作業遂行測定第3版」を購入して読んでみましたが、インタヴューにはかなり技術が必要で、私なりに使いこなすには時間がかかりそうだと思いました。
COPMのワークショップ、講習会は今年いつ行なわれるか予定が決まっていたら教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 

疑問はオリジナル文献で解決

 投稿者:吉川ひろみ  投稿日:2004年 7月15日(木)08時55分3秒
  COPMのマニュアル(COPMカナダ作業遂行測定 第3版,大学教育出版 TEL086-244-1268)の12〜16,19〜20あたりを読むとCOPMの背景がわかり,似たような評価法を自分で作ろうとは思わなくなります。カナダ作業療法士協会は1980年からOTの質の保証という問題に取り組み始め,OTとは何か,OTの成果を示す評価法は何かについて,再三の議論(ワーキンググループでの話合いとニュースなどを通しての協会員の意見交換)を重ね,いくつものガイドラインを発行しています。もちろん,数々の研究や報告も機関誌にみられます。誰か偉い人が急に思いついたわけではなく,解釈のどれが正しいというのでもなく,正しい考え方の伝道でもありません。みんなでOTについての考えを熟成していきつつあり(今もプロセスだと思う),その途中である程度考えがまとまった時点で,モデルやガイドラインを出しているのだと思います。つまりCOPMはカナダのものではなく,カナダで始まったものということです。パーキンソン病はParkinsonさんが最初に報告した,というのと同じです。  

川モデルは日本のモデル?

 投稿者:峰不二子  投稿日:2004年 7月14日(水)18時43分5秒
  よく聞くのは、川モデルは日本独自のモデルという主張です(伝聞ですが)。でもそうなのでしょうか?きちんとした原著論文も出ていないし、作り手は日本のある地域(岡山だったかな?)の10名と少しの作業療法士だと勉強会で聞いたことがあります。
それで日本独自のOTモデルだっていわれると、誇張しすぎだと思います。CMOPをカナダ独自のモデルだって言い始めたときというのは、カナダ国内での反応や、主張を裏付ける原著論文はしっかりと示されていたんでしょうか?
 

比喩を使うこと

 投稿者:吉川ひろみ  投稿日:2004年 7月 9日(金)09時31分13秒
  生活や人生を語る時に比喩(メタファー)を使うと,全体の絵が浮かび上がったり発想が広がったりすることことがあります。「川モデル」は,人生を川に喩えて語ることで,時の流れとか環境を枠に入れて考えることができるという点で注目する人はしているのだろうなと思います。川でなくても,葉っぱのフレディでも,桜の一生でも,何か喩えることで話しやすいこともあります。私にとって「川」は便利な比喩ではありません。崩すには力の必要な土手や取り除くべき岩や石が障害を象徴するというのもICIDHの発想と類似していて,ICFで改定された環境との相互作用の結果として障害が発生するという点を説明できていないと思えます。COPMでは比喩ではなく,できるだけ現実的な言葉で話を進めていきます。作業は時と場所を必要とする見えるものだからです。どんな作業をどんな風にすることをクライエントが望んでいるかが,作業療法士の最大の関心事です。私の母は障害をもった後,家事は一通りできるようになりましたが,一度に一つしかできないことが不満でした。母にとっての満足は,洗濯機を回しながら,掃除機をかけ,合間に花の水を変えたり,料理の下ごしらえをするといった「要領よく家事をすること」が作業の問題だったのです。このような個別のニードを具体的に探せる道具がCOPMです。  

ドキドキ

 投稿者:ハム太郎  投稿日:2004年 7月 8日(木)12時30分29秒
  長野の学会は私も参加させていただきました。「川モデル」って何だろうという疑問から、ワークショップに参加してみた感想です。確かに・・・日本独自ということにこだわり、頑張っていらっしゃる方がいるんだなあと感じました。しかし今時代が個人主義にパラダイムが変換しようとしている中で、私個人には受け入れがたいものがありました。批判的見解を持つことも大切かな〜と自分に言い聞かせようと思っているところなので。川モデルで頑張っている方、ごめんなさい。石や岩が何なのかを問うことは、これまでのICIDHモデルの中でずーっとやってきたことではないでしょうか?その石や岩が存在する意義や何よりも本人のニーズは何をもって表現しようとしているのかが伝わらなかったのです。(私だけかも)また、文化の違いは確かにその人が置かれている環境という面で影響はあると思うことがあります。人生の価値観という側面でも違いが見られるのかなとは思います。ユングは人生の頂点は中年期であると捉える一方で孔子は論語の中で七十にしてやっと心の欲する所に下がいて矩をこえずといっています。時にこれを西洋的、東洋的と一括りにする事もあると思いますが、ユング個人の哲学であり、孔子個人の哲学でもあると感じてもいいのではないでしょうか。私個人の理解不足なのでしょうか。現場のなかでCOPMは使わせていただいている中で、とても有効な手段と捉えています。何よりもクライエントのニーズが発見しやすいという事を感じることがあります。若いOTさんの中には急性期であればあるほど生体力学的視点にしか立てない事が多く見られます。急性期であってもそのクライエントの入院生活という生活は繰り広げられているという視点になかなか立てず、転院・退院が決まった時点でぷっつり切れてしまうという傾向があるように思えます。生活は連続性の中に繰り広げられていること、対象者のニーズが決してボトムアップではない事を、セラピストもクライエントも認識できるとても有効な手段と考えます。まだまだ勉強不足で、文章も意味不明かもしれません。とてもドキドキしながらの投稿です。是非批判的ご意見お待ちしています。(自分のステップアップの意味です)  

RE:文化の違いと個人の違い

 投稿者:峰不二子  投稿日:2004年 7月 5日(月)19時32分41秒
  ですよね!!文化の違いと個人の違いを比べたら、断然個人の違いですよね!!吉川ひろみ先生のお答えにスッキリしました。マイケルイワマ先生にCOPMは日本人でも使えるといったら、だったらあなたは日本人じゃないのかもしれないって言われた方もいるらしくて、文化文化っていうけど、そんなふうに文化って語れるものなのかな??ってすごい疑問でした。なんだかスッキリしました。ありがとうございます。  

文化の違いと個人の違い

 投稿者:吉川ひろみ  投稿日:2004年 7月 5日(月)09時05分58秒
  文化の違いと個人の違いのどちらをより尊重するかという問いの答えにどう答えますか。私は個人の違いを尊重します。私は自分が文化的集団として一括りに論じられることが嫌いです。私は私,過去にも未来にも宇宙のどこにも私一人しかいないし,他の人たちもそういう唯一無二の存在だと思う。これがCMOPの基盤になっている考えで,この考えを表現するためにスピリチュアリティを中心に置いています。私が私になるためには,もちろん環境の影響があるので文化の影響があります。でも,この文化は,西洋対東洋,どこかの国対日本という大雑把なものではありません。文化人類学者や社会学者は,文化集団が共通にもつ価値観や行動様式を探求し議論することに興味をもつでしょうが,何らかの理由でめぐり合った個人や個人が集まった集団と共に作業ができるように仕事をする作業療法士にとっては,文化の特性の枠で考えるよりもっと優先して考えることがたくさんあると感じています。集団や他者のために個人に制限を加えることが容認される社会は,日本を含め世界の歴史には多くあり,今でもあります。英語で表現されてはいても作業療法の考えに大いに共感し,実践し,OTとして自分は成長しつつあると思っています。ステレオタイプの見方による偏見で思考や行動が制約されず,みんなが可能性や希望を見つめて,気に入った作業をしっかりすることで,自分自身の力をつけていって,世の中がもっといいものになればいいと思っています。海外の勉強をしてはいけないということがあるはずがありません。海外だろうが,家の中だろうが,好奇心がそそられる現象は存在します。自分が勉強したいことを勉強して,ホントかどうか試してみて,疑問があったら聞いてみてください。OTの力をつけて伝えていきましょう。  

日本におけるクライエント中心

 投稿者:峰不二子  投稿日:2004年 7月 2日(金)19時50分8秒
  はじめまして。私は、作業療法士になって8年目の峰不二子と申します。発達障害領域で吉川ひろみ先生がCOPMを紹介されてからずっと使ってきました。

長野学会に参加して、マイケルイワマ先生のワークショップに参加しました。
ワークショップでは、CMOPやMOHOを日本でそのまま使う危険性について論じていました。
また、マイケルイワマ先生は、文化を考慮しないで海外の理論を使うことの問題については論文にして主張されています。
そこでお伺いしたいのですが、こうしたマイケルイワマ先生の主張に対して、吉川ひろみ先生はどのような学術的な考えに基づいて、CMOPをそのまま日本に紹介されたのですか?文化という問題についてどのようにお考えですか?マイケルイワマ先生の話を聞いていると、私たちは海外の勉強をしてはいけないというような気持ちになりましたが、現時点ではマイケルイワマ先生の主張がもっともらしいように聞こえます。しかし、経験的にCOPMがうまくできる人もいるので、必ずしも正しいようには感じません。吉川ひろみ先生のご意見をお願いします。
 

理論的アプローチの選択

 投稿者:吉川ひろみ  投稿日:2004年 6月21日(月)09時13分19秒
  理論的アプローチの選択というのは,記載するのが難しい所です。要はどういう「考え(理論,モデル,枠組み,信念)」でやっていくかを意識化するということなので,自分や周囲の人がわかる表現で記載する努力をしましょう。リハビリテーションアプローチというのは,どんな考えなのでしょうか。ある本では治療アプローチ(症状や障害の軽減)に対置する「代償手段の教育や適応」を意味している場合もありました。また,考えは抽象的で大きな範囲を包含するようなレベルから,具体的事象の相関関係や因果関係を説明するものまでありますから,知ってる範囲で,できるだけ自分にも相手にもわかるように表現してみましょう。たとえば,全体としてはカナダ作業遂行モデル(人は作業をすることを通して環境と交流する)を選択し,長期臥床による体力低下に対しては生体力学モデル(漸増抵抗運動による筋力強化)を選択するというように。どの理論を選択するかによって,後の行為が変わります。精神分析理論を選択すれば,生育歴や家族関係を評価することになるし,行動療法の理論を選択すれば,期待される行動は何かを評価します。内的動機付けを高めて行動を起こそうという立場と,周囲から期待されている適応行動を強化しようという立場に同時に立つことはできません。また,利用できる病的パターンを使う立場と,可能な限り正常パターンを取り戻そうという立場に同時に立つことはできません。だから,理論の選択というプロセスが必要があるわけです。  

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